平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 11月30日 20時09分
【教師と生徒の禁断の恋 vol.1】
『好きを超えて』
「先生」
「うん?」
「……キスしてください」
「……しません」
「数学のテスト、100点取ったら1つだけ言う事聞くって」
「え!それ今使うの?」
「はい!」
「いやあ……まさか本当に100点取るなんて思わなかったけどねえ」
「先生、私がなんの為に血の滲む努力をしてこの権利を勝ち取ったと思ってるんですか?」
「まさかこのためだと?」
「ええもちろん」
「すごいドヤ顔(笑)たしかに、何よりも数学が苦手なきみがこんな点数叩き出すとは夢にも思わなかったけど……でもなあ……」
「先生、大人のくせに約束破る気ですか?」
「……きみは子供のくせに随分大胆だね」
「子供って言わないで!……私は、少しでも先生に近づきたくて……」
そこまで言って、突然目の奥が熱くなる。
ああ、いくら背伸びして大人っぽく振舞ってみたって、所詮先生と私の間にある距離は気が遠くなる程、遠い。
私はまだ子供だ。そんなことは誰に言われなくても自分が一番よく分かってる。
でも……先生にだけは言われたくないよ。
「泣くなよ」
低い声が頭上で優しく響く。
「泣いてません」
泣くもんか。絶対に。
そう思って睨め付けるように先生の顔を見た瞬間、ずっと先にあったはずの先生の顔は私の視界いっぱいに広がっていて、柔らかいものが私の唇に触れた。
それは夢だったんじゃないかと思ってしまうほど短くて、でも確かにほんの一瞬だけ感じた熱は、決して嘘じゃないって分かる位に現実だった。
「……満足?」
もう元の場所に戻ってしまった先生は、頭を掻いて下を向いていた。
僅かに見える頬は、ほんの少しだけピンク色に染まっているように見える。
それはこの夕焼けの光のせい?
ううん……きっと違うって信じたい。
「満足じゃないです。もっと……してください」
こんなセリフ、自分が言ってるなんて嘘みたい。
チラッと先生の顔を見る。
先生は、心底困ったような顔をして笑った。
ああ私……この笑顔が本当に好き。
そんなことをふと思う。
「はあ……。じゃあ……続きは第一志望校合格したらね」
そう言って先生は背中を向けて教室を出ていった。
静かな教室に残されていたのは強く脈打つ私の心臓の音だけだった。
先生に、近づいた。
それは初めて「好き」を超えた瞬間だった。
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半年前に投稿した教師と生徒の禁断の恋。
この話の続編が見たいという声がとても多かったので、3部作として続きを書くことにしました!(服が夏服と冬服になってしまうのはお許しを笑)
こちらは3部作が見やすいよう再投稿したのものなので、この後2話目も上げますが…ちょっと緊急事態なのでいつ投稿できるか時間が見えない!!笑
ちょいと夜更かしして待っててください😂
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2020/11/30