平泉春奈さんのインスタグラム写真 - (平泉春奈Instagram)「 『情愛、優しい光の中へ』     強まり出した雨音は、甘い香りが広がる室内に響き渡っていた。 ふと、1つの疑問がよぎる。 私が異性愛者だって自覚したのはいつだったっけ……?     「美月、女の子とセックスするの初めて?」 「……はい、そりゃそうですよ」 「うふふ……そっか、嬉しいな」   翔子先輩はそう言いながら私の唇に柔らかい唇を重ねた。 先輩の湿った舌が私の唇をゆっくりなぞる。 決して強引じゃないその動きに、トキメキよりも安心に近い感情が湧いてくる。  先輩はゆっくりと私をベッドに押し倒して、服を脱がしていく。それはもう、うっとりするくらい上品に。 やがて手のひらで直接私の乳房を包んだ。 ほんの少し体温が低くてヒヤッとしたけど 身体中が熱を持っていたので逆に気持ち良かった。   「綺麗なオッパイだね」 「せ……先輩ほどじゃないです」 「ん、これ……アイツにやられたの?」   先輩は私の脇下にできた大きな痣を優しく撫でた。 5日前、別れ話で逆上した彼が私を蹴った時にできた痣は 時間が経つにつれ恐ろしいほど青黒い跡を残した。 もう痛みは引いたけど、心についた傷の痛みはまだ消えてない。   「ちゃんと、別れられた?」 「はい……先輩には本当に、ご迷惑をお掛けしました」 「バカ。迷惑なわけないでしょ……暴力でしか支配できないバカな男のことなんて、忘れさせてあげるから」   そう言って首筋から舌を滑らせていく。 驚くほど優しい舌遣いに、全身がフワフワと浮かび上がっていく。 冷たく傷ついた心が柔らかい羽毛布団にくるまれて、布団ごと抱かれているみたいだ。  翔子先輩は高校の時からスタイル抜群で美人で頭も良くて、憧れない人なんていないって位のカリスマ的存在だった。 絶対にカッコイイ彼氏がいるんだろうなって思っていたのに、私を選んでくれたことがただただ嬉しくて誇らしくて、性別による拒否反応なんてまるで起こらなくて、それが不思議で仕方なかった。  でもこれはきっと、男の人が怖くなってしまったことへの反動だ。恋では……ない。   「あ……先輩、私……怖いです」 「大丈夫、絶対に美月が嫌がる事しない」 「……違う、私、先輩を傷つけちゃうんじゃないかって……それが、怖いんです」 「ふっ……ふふふ」 「え?なんで……」 「美月……私は、美月になら傷つけられても構わない。美月のことが好きだから。誰かを好きになれば傷つくこともセットなんだよ。これって、名誉の負傷みたいなもんじゃない?」 「ふふっ、何ですかそれ(笑)」 「……私はね、美月を癒したい。心も身体も。自尊心を取り戻して。あなたはとても魅力的な人間なんだから。私がそれを証明する」 「先輩……」 「好きな子の為なら、なんだってできちゃう。それは男も女も変わらないでしょ?同じだけの愛を返さなきゃ、なんて思わなくていいのよ」   先輩は私よりもスベスベで白い肌をそっと私の肌に重ねた。 同じくらいの体温が混ざり合い、甘くてどこか懐かしい香りが鼻をかすめる。  ああ私……ずっとこの温もりを待っていた気がする。   私は先輩の細い背中に手を回した。 天井に反射して揺れる雫の光は、滲んで形を崩しやがて一つの大きな光に変わる。 満たされた時に流す涙はこんなにも、温かくて優しくて……幸せなんだと思った。   ===========   女性同士をここまで掘り下げたのは初めてでした。同じ女だからこそ分かる心や身体への接し方というものがあるんじゃないかなって感じて、それを書きたいと思いました。  以前セクシャルマイノリティについてのアンケートを採った際、女性フォロワーさんが多いからこそ女性同士のお話は沢山聞くことができました。どんな風に愛を交わすのか、レズビアンの場合、バイセクシュアルの場合、トランスジェンダーの場合……本当に勉強になりましたし、それを機に価値観が大きく変わったように思います。    #カップルイラスト #ベッドシーン #同性愛 #lgbt #レズビアン #女性同士 #セクマイ #セクシャルマイノリティ #官能 #官能イラスト #インテリア #ラブシーン #イラスト #ラブストーリー  #カップル #イラストレーション #恋愛 #恋愛小説 #恋愛ドラマ #キスシーン #官能小説 #ポエム #恋人 #キス #短編 #ショートストーリー #illustration #coupleillustration #Illustrator」10月3日 20時10分 - hiraizumiharuna0204

平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 10月3日 20時10分



『情愛、優しい光の中へ』
 
 
強まり出した雨音は、甘い香りが広がる室内に響き渡っていた。
ふと、1つの疑問がよぎる。
私が異性愛者だって自覚したのはいつだったっけ……?
 
 
「美月、女の子とセックスするの初めて?」
「……はい、そりゃそうですよ」
「うふふ……そっか、嬉しいな」
 
翔子先輩はそう言いながら私の唇に柔らかい唇を重ねた。
先輩の湿った舌が私の唇をゆっくりなぞる。
決して強引じゃないその動きに、トキメキよりも安心に近い感情が湧いてくる。

先輩はゆっくりと私をベッドに押し倒して、服を脱がしていく。それはもう、うっとりするくらい上品に。
やがて手のひらで直接私の乳房を包んだ。
ほんの少し体温が低くてヒヤッとしたけど
身体中が熱を持っていたので逆に気持ち良かった。
 
「綺麗なオッパイだね」
「せ……先輩ほどじゃないです」
「ん、これ……アイツにやられたの?」
 
先輩は私の脇下にできた大きな痣を優しく撫でた。
5日前、別れ話で逆上した彼が私を蹴った時にできた痣は
時間が経つにつれ恐ろしいほど青黒い跡を残した。
もう痛みは引いたけど、心についた傷の痛みはまだ消えてない。
 
「ちゃんと、別れられた?」
「はい……先輩には本当に、ご迷惑をお掛けしました」
「バカ。迷惑なわけないでしょ……暴力でしか支配できないバカな男のことなんて、忘れさせてあげるから」
 
そう言って首筋から舌を滑らせていく。
驚くほど優しい舌遣いに、全身がフワフワと浮かび上がっていく。
冷たく傷ついた心が柔らかい羽毛布団にくるまれて、布団ごと抱かれているみたいだ。

翔子先輩は高校の時からスタイル抜群で美人で頭も良くて、憧れない人なんていないって位のカリスマ的存在だった。
絶対にカッコイイ彼氏がいるんだろうなって思っていたのに、私を選んでくれたことがただただ嬉しくて誇らしくて、性別による拒否反応なんてまるで起こらなくて、それが不思議で仕方なかった。

でもこれはきっと、男の人が怖くなってしまったことへの反動だ。恋では……ない。
 
「あ……先輩、私……怖いです」
「大丈夫、絶対に美月が嫌がる事しない」
「……違う、私、先輩を傷つけちゃうんじゃないかって……それが、怖いんです」
「ふっ……ふふふ」
「え?なんで……」
「美月……私は、美月になら傷つけられても構わない。美月のことが好きだから。誰かを好きになれば傷つくこともセットなんだよ。これって、名誉の負傷みたいなもんじゃない?」
「ふふっ、何ですかそれ(笑)」
「……私はね、美月を癒したい。心も身体も。自尊心を取り戻して。あなたはとても魅力的な人間なんだから。私がそれを証明する」
「先輩……」
「好きな子の為なら、なんだってできちゃう。それは男も女も変わらないでしょ?同じだけの愛を返さなきゃ、なんて思わなくていいのよ」
 
先輩は私よりもスベスベで白い肌をそっと私の肌に重ねた。
同じくらいの体温が混ざり合い、甘くてどこか懐かしい香りが鼻をかすめる。

ああ私……ずっとこの温もりを待っていた気がする。
 
私は先輩の細い背中に手を回した。
天井に反射して揺れる雫の光は、滲んで形を崩しやがて一つの大きな光に変わる。
満たされた時に流す涙はこんなにも、温かくて優しくて……幸せなんだと思った。


===========


女性同士をここまで掘り下げたのは初めてでした。同じ女だからこそ分かる心や身体への接し方というものがあるんじゃないかなって感じて、それを書きたいと思いました。

以前セクシャルマイノリティについてのアンケートを採った際、女性フォロワーさんが多いからこそ女性同士のお話は沢山聞くことができました。どんな風に愛を交わすのか、レズビアンの場合、バイセクシュアルの場合、トランスジェンダーの場合……本当に勉強になりましたし、それを機に価値観が大きく変わったように思います。



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2020/10/3

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