平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 12月6日 20時06分
【教師と生徒の禁断の恋 最終話】
『涙のわけ』
私は、あの日を境に大胆な行動を取るようになった。
放課後、決まった時間に先生がいる数学準備室に行く。先生は少しだけ緊張した顔で、でもどこか期待を込めた目で私を見る。
「やっと、2人きりになれた……」
思わず心の声が漏れた。
日中は敢えて先生を見ないようにしていた。
そうしないとどうしても気持ちが乱れて勉強に集中できないから。成績は落とさない。それは絶対条件。
先生に少しずつ近づいて、ゆっくり見上げた。
「先生、好きです」
「……うん」
背伸びして、先生の唇に自分の唇を重ねた。
ただほんの少し触れるだけの、キス。
私は、ついばむように何度もキスをした。
「好き」という気持ちを刻み込むように。
これは私が勝手にやってること。私のワガママで、私だけの意思で。
でも……先生はどんな気持ちで私とキスしてるの?嬉しい?それとも迷惑?最初に私にキスした事、後悔してる?
先生、私の事、好きですか?
先生はハッとした目で私を見つめた。一瞬何が起きたのか分からなかった。
でもその直後、生ぬるい液体が頬を伝い、初めて自分が泣いているのだと気づいた。
「あっ……ごめんなさい、私……」
顔を離して、あわてて目をこすった。
すると、先生は突然私の顎を掴んで上に向かせ、勢いよく唇を重ねた。
「んっ……!」
湿った舌が無抵抗な口内に入り込む。
戸惑う私の舌は、いとも簡単に絡めとられた。
「はあ……んっ」
喉の奥から聞いたこともないような甘い声が吐き出された。
先生は私を壁に押し付けるようにして、何かに追われるように激しくキスを繰り返した。
息が苦しくてまた涙が込み上げた。
でも先生に強く求められていることが嬉しくて、必死にキスに応えた。
先生……先生……
心の中で何度も先生を呼んだ。
暫くして唇がゆっくり離れた。
先生は熱のこもった目で私を見つめている。
瞳の奥に、暗い苦しみの色が見えた。
「……ごめん、俺は……自分がズルくて最低だと分かってたのに……きみの気持ちに甘えてた」
そう言って先生は私をゆっくりと~壊れ物でも抱くように~優しく抱きしめた。
先生の鼓動が私の首筋に伝わってくる。
「もうそんな風に泣かせない。……きみが好きだ」
「……先生」
「これからはちゃんと、俺からキスしたい」
私を抱く腕に、力がこもる。ダムが崩壊でもしたかのように涙が溢れ出した。
私は先生の胸に強く顔を埋めて、ずっと欲しかったその大きな背中に、そっと腕を回した。
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教師と生徒、禁断の恋シリーズ3部作、最終回でした!
以前体験談を募りましたが、教師と生徒のリアルな恋愛も世の中には結構あるんですよね。しかもそこから結婚されたカップルもいらっしゃるので、全くの夢物語ってわけではないんですよね。ほんと凄いです。まさに肩書を超えた愛ですね(リスクも多いとは思いますが)。
この世界には様々な恋愛が存在してるけど、きっとただ愛を育むだけなのにそれが悲しくなるほど難しいこともあると思います。でも誰かを心から愛することは、本当に素晴らしい事。自分や環境を責める前に一旦、そんな自分の気持ちを慈しんであげて欲しいなって思います。
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2020/12/6